子どもが本を読んでくれない、というお悩みはありませんか?
日本の子供たちの読書時間は減少傾向にあるのはよく聞くことですよね。厚生労働省の調査によれば、10年前と比較して、子供たちの週平均の読書時間は約30%も減少しています。この結果、多くの親が「あんなに読み聞かせしたのに、どうして本を読まないのか」と悩んでいるのが現実です。
また、ある小学校での取り組みでは、毎月の読書週間にもかかわらず、子供たちの多くがテレビやスマートフォンに夢中になり、本を手に取らない現象が見られたようです。保護者たちはこの状況に戸惑い、どのようにして子供たちを読書へ引き込むか模索しているとのことでした。
そんなニュースを受けて、我が家で実践している読書を楽しんでもらうためのアプローチを3つ紹介します。お子さんの読書嫌いに悩む方の参考になればと思います。
読みたい本を一緒に探す
「〇歳向け」「〇年生向け」にこだわらないこと。
たとえ簡単そうな絵本を取ったのを見て、
「4歳なのに、3歳向けの本はもう読まないで!」
とは思わずに、好きな本を見つけたこと、本を読もうとしている姿勢を褒めてあげるようにしています。
そして、これらの対象年齢の目安はレベルが高いことが多いので、それを意識しすぎると挫折して読書に苦手意識を持ってしまいがち。
子どものレベルに合った絵本を一緒に考えられるといいなと思います。本人が読みたい本を読むことが一番ですからね。
その子自身の「好み」と「レベル」のかけあわせで選書をおこなうこと
これが重要だと思います。
モチベーションが上がるようにサポートする
子どもを「読書家」として接してみましょう。
「せっかく買ったんだからちゃんと読んでほしい」と思いがちですが、これを言ってしまうと子どものやる気がなくなってしまいます。大人も積読や数ページ読んだだけで飽きてしまうこともあると思います。子ども、そうであっていいはずです。
ですが、これが続くと親のモヤモヤした気持ちが出てきてしまいますよね。なので、図書館に通うようにしています。
図書館では、子どもが気になった本を好きなように借りてOK!これなら親も安心して機嫌良く見守ることができます。
ここでの声かけが大事だと思っていて、
「図書館って楽しいね」
「こんな本が好きなんだね」
「絵本読むことが好きなんだね」
のように伝えることがポイントだと思います。
読書が習慣になるための仕組みを作る
我が家では、寝る前に絵本を読むことを習慣にしています。布団に入る前に「今日はどの絵本を読む?」と聞いて、本人に絵本を選んでもらっています。
ですが、
本を読んでいない時間のサポート
これこそが重要な気がしています。
たとえば、夕食を食べながら最近読んだ本について話してみたり。読み終わった本の内容でクイズを出し合ってみたり。
子どもの成長のためには、どれだけ読んだかの冊数や文字数よりも、本について話したり思い出したりした「読書体験」が大事なのだと思います。
さいごに
本を読むことは、本来楽しいことだと思います。そして、読書が良い習慣であることは、誰もが知るところだと思います。ですが、それを親が強要してしまうと、苦しい習慣になってしまいがち。
なので、読書の楽しさを自然にアプローチする実践方法について今回は紹介しました。
この記事が、読書嫌いなお子さんに悩む方の助けになりましたら嬉しく思います。